午前4時50分。
朝まずめの白け始めた空を、
淡い橙色のモヤが支配する。
飛び起きて、あたふたするも、
着のみ着のまま、近場の川縁へ向かう。
勝手口を開けると、
粒の大きな、騒がしい雨。
そうだ。
明後日には夏が来るんだ。
昨日の、
そよぐ風、近い山、遠くの空。
予兆は感じていた。
朝焼けは橙色。
それは、
一瞬で、撮り時を失うもの。
今朝は一足遅かったかな。
家を出る時、
傘を持って行くか悩んだんだ。
咄嗟に手にした傘は紫色の模様入り。
4年少し前に亡くなった祖母のもの。
主人亡くして、燻る傘。
久々に雨に濡れて笑っているみたい。
そう思えば悪くはない。
七夕を控えた、7月3日と4日。
初戦はまさかの晴れ晴れだ。
去年はコロナの影響から、
大会中止で、地元開催は幻に。
『全国社会人サッカー選手権大会 2021』
東海予選。
さあ。
優也、頼むよ。
永遠のFC.ISE-SHIMA。
新加入組との融合。
これからを担う19番。
拓哉、ええ顔してるね。
そのボール一つに。
想いを込めてイセシマは形成される。
全社行きを勝ち取った二日間。
夏の背中が遠のく十月。
開催地は栃木、本戦に挑む。
少し遠方だけど、
今年はスッと予定通り、行けるといいな。
コロナはいわずもがな。
この光景には似合わない。
おっ、片田さん。
1年もうちょっと空いたのかな。
よく頑張ったなと。
たいしたもんだなと。
頑張るとは、あまりにも月並み過ぎて、
言葉が乏しいけれど。
頑張る=信じる事だと、そう思う。
相手を信じるのも難しいけど、
自分を信じるのも、また難しいもので。
この日は出番なしも、
8番のユニフォーム姿が見れた。
2戦目に期待。
ビラもまた他人と思えない。
そんな風に思えるのは、
田島氏の家の窓際で、
小田原風鈴が涼しげな音を奏でてるから。
リリリ〜ン♫
高かったからね。(笑)
風鈴は音で楽しむは正解。
風の存在を感じれる事、これが大正解。
そのビラから。
ボールは直紀に渡り、
流し込む、確実に。
直紀やなあ。
ここ一番、結果を出す。
存在感とコミュ力かな。
よく見てるよ彼は。
大事なのは笑顔。
忘れてしまうのが笑顔。
笑顔は魔法だ。
ホリ。
試合前の最高の笑顔。
挑戦するから笑顔になれる。
ワクワクが止まらない。
そして、遼太郎。
2戦目で3得点の活躍ぶり。
初戦は1-1からのPK。
最後のキッカーは遼太郎。
決めれば勝利。
彼の心中は理解に及ばぬところ。
負けん気と、少しの優しさと。
心の余裕。
遼太郎で締める。
こうした光景。
勝ちをぐっと引き寄せる。
サッカーの神様は笑顔に弱い。
無観客だからこそ。
想いの力は研ぎ澄まされる。
胸中と、
もの言う背中は表裏一体。
充実した心と身体。
そして、
彼は越えて行く。
いつもの止めっぷり。
控えめに、親指に力が籠る。
将。
PKは寿命を長くする。(笑)
道は繋がる。
セーフセーフ。
時間だけが過ぎ去った、
同じ場所でも、違う場所。
今日は今日の風が吹く。
一日一日の積み重ね、紡ぐ日々。
和やかに。
勝利に至る通過点。
力斗さん。
安定感と落ち着き。
飯嶋氏。
彼とも長くなってきた。
この日もまた、
サッカーを想う隼人。
さあ勝ちに行こうか。
剛己は大器。
楽しみ楽しみ。
さあいこ!
勝つよ勝つよ!!
お、今日は頭からだ。
魅せるサッカーを。
勝負の世界。
結果は神のみぞ知る。
曇り空もそろそろ見納め。
量子か、物理か。
未来はおおよそ決まってる。
だけど。
少しずつ、時に大きく、
変えることが出来るのならば。
未来を描き創る価値がある。
フットボールは小宇宙。(笑)
試合の後、
サッカーは難しいって、哲矢が呟いてたな。
田島氏は常々思う。
サッカーは不思議な時間。
いっぱい息吸って。
飛び立つ準備をする。
また笑うために。
身体を張り続ける。
颯斗の笑顔に救われる。
『ビラ!』
『ビラル!!』
ビラに集まる要求は高い。
小田原の風になれ。(笑)
ボールは集まる。
匂いのあるところに。
いいね。
なんだか、ボールは俺のもの。
からの優也さん。
ここがイセシマの真ん中。
優也のやりたい様に。
身体がよく動く。
いい位置でボールが収まる。
じっとボールを見つめ。
想いが乗った時が蹴り時。
元気玉と同じ。(笑)
田島氏の視線はファインダーの中。
ゴールは見れない。
次の瞬間。
きっとゴールはネットを揺らした。
昨日からの鬱憤を晴らすように。
喜びを爆発も、この日は序章に過ぎず。
まだここから。
力斗。
体勢を崩しながらボールを奪う。
ここは自分で運びたい。
もう一回足元。
相手DF『行かすな!!』
力斗選手
『おりゃあ!!』って(笑)
翼は宿る。
日々の鍛錬と努力。
真摯にサッカーと向き合う人。
リッキーコーチは子供たちのお手本だから。
無双だな、
無双だよ力斗さん!!
相手DF
『アイツには敵わんわ!』
『もう、笑うしかないわ!』
この日は耳が良く聴こえる。(笑)
いい位置ね。
今日は俺の試合。
もいっちょ、振り抜きたい。
あれもこれも、想いを乗せて。
幹かな、2点目のアシストは。
熱中症のお気遣いありがとうな。
とも。
決まった直後、
彼は、地球上にはいないタイプ。(笑)
『ナイスゴール!!』
『よっしゃ!!!』
『パワー!!!』
ビラさん、パワーで祝福!!
『それさ、パワーなん?』
『・・・パワーかな・・・』
パワー消沈。
前半終了後、この日の控え組。
確かなタレントが揃ってる印象。
おっと、敦也ショー。(笑)
意外性を持つと言うか。
想定通りというか。
奇想天外というのか。
彼は良いんだよな。
あと40分少々。
チーム一丸となって。
抜け目はない。
遼太郎の3点目は、雰囲気のある直人から。
左サイドからペナルティエリアに。
自分で行けそう。
キーパーと一対一。
正面、弾いたところ、だったと思う。
そして、
やっぱりいい位置にいる。
遼太郎がスッとね。
遼太郎の3点目。
3-0
後半残り何分だっただろうか。
昨日出番のなかった彼の姿が。
1年とどれくらいぶりか。
片田拓が公式戦のピッチに入る。
これで、正真正銘、
『・・おかえり、拓。』
哲矢も交代のタイミングを伺う。
4点目を決めるのが彼の役目。
拓がボールに触る。
いつからか途切れた、
彼のサッカーが見たかった。
変わらぬ身のこなし。(笑)
足に不安はもうない。
運ぶ運ぶ。
一発撃っとこか。
ポストだったかな?
柾と至も投入。
今季加入組はポテンシャル高し。
それにしても、
いつになく、
長いブログになってきた。
こんなはずじゃなかったのに。(笑)
試合は終盤。
静止画と動画では言い表せない、
まさに『写真』がそこにある。
疲弊する身体と、
自身の生を証明する鼓動の速さ。
だけどもう、
夢中で頭を合わせに行く。
時間は絶対。
長い笛を聴くまでは止められない。
刻一刻と。
それぞれの時間は過ぎて行く。
遼太郎が、
身体をくの字に曲げる。
人には表情がある。
犬と猫、魚にだってある。
それがよくわかる生き物、
それが人間だろう。
梅ちゃん、良い表情。
この日は彼の大きな声を聞いた。
拓さんはサッカーをしている。
身体が自由に動くって幸せやな。
拓もそう、隼人もそう。
好きやな、サッカー。(笑)
男っぽくなった哲矢。
気のせいか、気のせいだ(笑)
心地良くなる時間帯。
残された時間は少ない。
拓が外したんやったかな、また。(笑)
そして、ゴール脇から、
哲矢がキチンと流し込んでた。
と、記憶してる。
足が?
ハイハイ、
×で。
拓の不適な笑み。
なるほど。(笑)
柾もフォワードやな。
雰囲気持ってるよな。
出たら取れるやろな。
永ちゃん。
大きな身体はスタミナ満載。
不動明王みたい。(笑)
いるだけで良い。
小宇宙の終わりを告げる、
曇り空の下、長い笛が鳴る。
ホリ、よく走った。
出し切ったね。
将、完封。
走り続ける大切さ。
フットボールからのメッセージ。
ありがとう。
変わらない夢。
皆で見たい景色がある。
忘れちゃいない。
また、道がしっかりと、
確かに見え始めた七夕前の軌跡。
目標の重要性。
共に肩を並べる事。
想いの共有。
もう一度、安心な暮らしを。
想いは叶うもの。
今日もまた、
挑戦するから笑顔になれた。
紛れもなく、
フットボールは小宇宙。(笑)
コロナの罪。
それは奪われたラインダンスだな。
コロナのバカヤロウ。