FC.ISE-SHIMA のある場所は 2020.9.19/27

 

懐かしい夢を見た。

大阪から神戸への阪神間。

誰かと喋りながら、

空から街を眺めた気がする。

 

脳内が一番冴える時間帯。

夢事をメモに残し、窓を開ける。

朝まずめの少し前。

漆黒と静寂の中、夜明けの気配が漂う。

 

オリオンが南西の空に見える。

遠い遠い、子供の頃。

天体観測で夜空を見上げれば、

最初に見つけられた星々。

 

小5の頃。

毎日が天体観測だった。(笑)

だからこそ印象深い星座。

 

 

一昨日。

仏間の仏壇の真ん前。

いつもの席で寝転がる。

祖父と祖母の遺影が目に入る。

仏さんに足を向けるなと。

言われている様に目があった。

 

現代人の悪い癖。

意味もなくスマホをチェック。

お気に入りの上から三番目。

『FC.ISE-SHIMA』

この時期はそんな時期だと。

知ってはいるけれど。

退団選手と引退選手の見出し。

とても複雑な気持ちになる。

 

田島氏の場合。

三つの商売を数珠繋ぎしながら。

ここまでなんとかやって来た。

明確な区切りはない。

そんな人生を現在も歩む中。

 

彼らには。

その、区切りがある。

ここで気付かされる制限の意味。

『・・・また来年・・ 』

この言葉が言えなくなる。

 

在籍6年半ほど。

『本気でJリーグを目指せた___』

誉樹の言葉に嘘はなく。

彼の太い太腿に鍛錬と道を感じる。

 

彼らはずっとサッカーを続けて来た。

 

『小学1年生から続けてきて18年___』

辞めることを決意した時。

それは一瞬であったと。

 

田島氏の大好きな。

湘南の方の、

桜井氏が言う様に。

長い道が、思い出に変わる瞬間。

それは、とても。

あっけないものなのかもしれない。

 

不安はあって当然。

でも歩んで来た道のりは。

達哉の大きな自信となり。

いつか背中で語れるものとなる。

彼は伸びる。

髪の毛と共に。(笑)

 

 

 

『5年間お世話になりました___』

5年間とは、単純計算で1825日。

そうか、

ヒデは5年間も居たんだな。

いつも居たからな、そうだよな。

HPでの彼の文章からは、

悔しさはもちろん。

人としての、

彼の優しさ、誠実さを感じた。

 

半端ない彼の。

これからの道は明るい。

田島氏はもちろん、

彼女の、

ヒデへのエールは終わらない。

どこにいても。

 

 

 

『楽しく悔しい時間___』

 

皆、それぞれの状況から。

一つのチームを支え続ける。

 

辛さを抱くのが『辛抱』なら。

彼は誰よりも強く。

強靭な糧とバネが出来たはず。

新たに飛び立つ為に。

備え続けた忍耐がある。

競い合いの中で、ハッキリと、

悔しいと言う事がどれだけ難しいか。

 

サッカーでも仕事においても。

強がるのも一つ、認めるのも一つ。

田島氏も見習わないとな。

 

健太の出身は長野県。

諏訪から程近い、軽井沢が大好きだ。

 

 

 

 

コロナ禍において。

天皇杯、リーグ戦、全社と、

様々な判断、対策から、

例年の様に、試合が出来ない中。

ようやく迎えたトーナメント。

だけど。

すでに季節は、秋。

田島氏はこれが悔しいんだよ。

 

 

年が明けて。

最初の試合。

まだ防寒着が手離せない。

春先の全社、天皇杯予選。

鈴鹿への途中、ガーデンのすぐそば。

ここの桜が田島氏は好きなんだ。

草木の芽吹きと、このソワソワ感。

あ、

この日は、彼が絶好調。

誉樹劇場だったな。(笑)

 

 

そしてもう

GW付近だから、初夏かな。

ホーム開幕戦を迎えて。

先生はこの日も全開(笑)

 

 

 

 

 

おっと、

ゆるい一曲が、

FM802から流れて来たよ。

星野源の春っぽい歌が。

 

そう言えば、

この曲を聴いて静岡まで行ったっけ。

とも。(笑)

樹のこのシーン。

よく覚えているんだ。

2019年5月 場所は藤枝だな。

 

 

 

そして6月。

梅雨前の松阪ホーム戦かな。

イワ。

いや、雄喜。(笑)

『この2年間でめちゃくちゃイジられ_』

ウンウン。

『”おいしい”って感じるように__』

いじられるのは、彼の人徳ゆえ。

それにしても、

岩本軍団が、とても羨ましかった。

 

田島氏だって、

友達はたくさんいるよ。(笑)

でも、なんかこう、

若さあふれるやりとりに、

グッと来るんだよ。

 

 

 

短いものの代名詞。

暑い夏が、終わり行く頃。

暦が9月に入ると、

『九月の花火』と言う曲が、

この時期は頭に流れる。

まだ汗ばむ岐阜で弾みをつけて。

自信は揺るぎなく。

決戦に向けて。

 

 

地域のクラブと共に歩む数ヶ月。

彼らの群像と、日本の四季が背景に。

まるで映画の様。

 

 

 

 

あの悔しかった一日も。

決して忘れてはいけない時間。

 

時は9.14.2019。

一路、刈谷スタジアムへ。

遼太郎。(笑)

伊勢国際観光さん。

 

雲を踏む様なアクセルと、

時計より正確なハンドルさばき。

最高の、安全運行で、

時間通りに到着だった。

ミスターが遅かったんだよ。(笑)

 

 

あの日の試合は、独特の雰囲気で。

いや、観客がとか、アウェイだとか、

刈谷戦だとかじゃなくて、

不思議な空間だったと・・・

田島氏は思っているんだけど、

隼人はこの後、充電完了を経て、

パワーアップしたはず。(笑)

 

昨日の敵は今日の友。

陽平のプレイには期待大。

 

 

あの時、あの瞬間。

見据えた先に、

コロナ禍の未来があるなんて。

この時は知る由もなく。

でも、この敗戦こそが、

この瞬間から始まる、

2020への序章であり。

来季への原動力だったはず。

 

 

この試合。

和樹は印象深かった。

彼もまた、誰よりも。

上へ行きたい心が強いんだと。

田島氏はそう感じていた。

そんな彼も、今期で退く決断。

 

 

『皆さんの前で、

サッカーをしている姿を、

観せれなくて残念ですし、

今年の結果はとても悔しい_』

 

和樹は一見、

口数は少なめで、(笑)

あまり表情を出さないタイプ。

だけど、

内に秘めたものは、

誰よりも強く、熱かったはず。

 

彼のコメントの続きがある。

 

『でもこれからのFC.ISE-SHIMAは_』

『必ず昇格させてくれるスタッフ、選手がいますし』

 

 

そして、ここ。

 

 

 

『みなさんがついていると思います。』

 

 

 

彼の気持ちは、この一文で全て伝わる。

そんな気がした。

 

 

『引退しても__

このチームを全力で応援します!』

 

和樹だからこそ、

ビックリマークが嬉しい。(笑)

 

『3年間ありがとうございました!』

いやいや、和樹。

こちらこそありがとうだよ。本当に。

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年初戦。

久々の伊勢FV。

最初に挨拶を交わすのは彼。

樹の実に良いところ。(笑)

 

 

同様に、

爽やかな彼がもう一人。

ちょっと、身体大きくなったかな。

気のせいかな。

 

 

僚太。

変な顔も、変な動きも満載。(笑)

試合前、

田島氏を見つけると、

『おひさしぶりです!』

あの人懐っこい笑顔は健在。

 

 

定位置の右サイドバックから、

ベンチ外の仲間にも肘を合わせる。

 

 

在籍は4年。

 

入団当初、

人数もしっかり揃わない現状。

 

それでも、

『入団させて頂くことにワクワクしてた』

と彼は当時を綴る。

 

 

ここ数年、

すっかり主力となり。

存在感が増していただけに。

来年も見て見たいなと。

一方的に思ってしまうけれど。

それぞれの事情と決断がある。

 

 

 

『FC.ISE-SHIMA』に

費やしてきた、彼の時間。

大きな自信と誇りを胸に。

うん、

精悍な顔つきは成長の証。

 

 

このチームが、

 

『上がっていくことを_』

『心から願っていますし__』

 

 

『どんな人生を歩んだとしても、

『挑戦し続ける人間になるので__』

 

ここに、

FC.ISE-SHIMAイズムは生きる。

 

 

 

 

2019年6月16日。

こぼれ球を。

後方から走りこんでシュート!!

の後。(笑)

これを撮り損ねたのが、

田島氏の、僚太への後悔だよ。

 

これは、別の試合。

こんな絵が撮りたかった。

田島氏も日々精進。

 

 

 

 

一年でチームを去る選手もいる。

皆、短い時間だったと。

力になれずに、

申し訳ないと言うけれど。

晴れすぎた夏の日も、

突然雨が降り出したあの日も、

彼女とケンカした翌朝だって。(笑)

練習に励み、慣れぬ地で、仕事もこなし、

クラブに尽力してくれた。

京成は、五ヶ所遠かったよな。(笑)

人生に意味のない時間はない。

 

 

どうか、

三重県の南勢地域を忘れずに。

 

 

 

それにしても。

地域のクラブは誰のものか?

 

『FC.ISE-SHIMA』は誰のものか?

 

 

選手はもちろん、

統括するものがいて、従事するものがいて、

支援者、関係者、ファン、サポーターがいて。

 

全ての者が去った後も、

紡ぎ続ける者と、この場所に存在する。

 

 

百年構想は、植樹に似ているな。

 

 

灯は消えない。

 

 

フットボールは夢の共有。

 

 

過ぎ去った者達の為にも。

 

 

『FC.ISE-SHIMA』は

 

 

やはり、この場所にある。