さて。
少し早いですが、
卒業&入学のシーズンはもうすぐ。
伊勢神宮への出張ロケ撮影。
袴姿でのスタジオ撮影もスタンバイ!
だけど。
このオワリはじまりのこの時期。
撮影案件として地味に多い分野がある。
受験時に必要なもの。
免許を取る時に必要なもの。
資格を取る時に必要なもの。
そう!
あの四角い小さい写真。(笑)
証明写真なのだ!!
この分野。
田島氏の様な、営業写真家の場合。
出張撮影や、スタジオ撮影の中に紛れ、
淡々と存続する、地味な分野。(笑)
これがね。
田島氏は正直嫌いな分野だったんだ。
システムは?
米ポラロイド社のインスタントカメラ。
これが何十年も使ってるけど、
田島氏の知る限りで、3台目くらいかな。
2眼と4眼があるんだけど。
アナログなのと、カメラの癖があって、
うまく写らない時もある・・・
撮影してすぐ。
インスタントフィルムに熱風をかける。
ベロベロっと捲り、ハイ出来上がり!
この間、90秒。
運命の瞬間。(笑)
モヤっとした写真になったり、
ピントが合っていなかったり。
これは。
田島氏の腕が悪いんじゃないぞ。
カメラの取り扱いが実に微妙なのだ。
それゆえ、すべて上手くいくと、
なかなかの、いい写真になる時も!
証明写真の花形。
顔のサイズ規定の厳しいパスポート。
これはたくさん苦労したな。
後頭部から顎までをサイズ内に収める。
なんてことない作業ではあるんだけど。
やはり、カメラがアナログすぎて。
そもそも。
このカメラに使うフィルムは?
米ポラロイド社の『FP-100C』であり。
ここ数十年、買い続けてきたけれど。
国内物がなくなり、英字表記に変わり。
遂には。
数年前に、生産終了になってしまった。
それからは。
期限切れでも、浅いものを買い漁り。
ここ最近まで、使ってきたんだったな。
スタジオのデスク。
ここから左を振り返る。
そうすると?
くたびれた感じで、
2眼と4眼が並んでるのが見える。
祖父の代からのアートスタンドに。
入ってるフィルムがラストだな。
フィルム面を遮る、
裏蓋というのが合って。
シルバーの薄っぺらいステン?の板。
これを引き忘れると、何も写らない・・・
フィルムの時代のあるある。(笑)
マミヤのRBとRZも、同じ仕様だったな。
平成を超えて、昭和の産物かな。
街角でよくあるのが?
証明写真のボックスであり。
あの自販システムが、評判悪く。
撮り直しで、来られるお客さんは多く。
けれど、最新式のボックスは?
きっと良く写ると思える。
なので。
田島氏は、最後のフィルムの切れ目。
一眼レフでの証明写真に切り替えたんだ。
少し、時間はかかるけど、
それでも、完成までに、10分くらいかな。
証明写真っていうのも。
地味ながら、なかなかドラマがあるんだよ。
どこで撮っても、同じと思いきや。
うちじゃないとダメってお客様もいる。
受験用の提出写真。
うちで撮るとまず合格みたいな。(笑)
そんなゲン担ぎで来て下さる方。
嬉しくも、プレッシャー半端ないな。(笑)
写真にはドラマがある。
最高の今を残したいから。